廃虚

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時代について考えながら自分を振り替える

 あいさつ

 

弊ブログをご購読いただいている皆様、今年も宜しくお願い致します。

 去年はARC-V炎上記事の作成者の件を始めとして、調べようともせずに自分達の属する共同体にとって真実としたいものだけを真実にする為に臭いものに蓋をして反知性的な風潮に辟易しきった1年だったように感じられます。また、複雑な問題を理解しようと努力したり、社会問題を現場で解決しようとしている人間への不理解も顕著になりました。

 こうした世相を表しているのかいないのかは私の理解を越えていますが、近年の創作物も、特にZEXAL以降の遊戯王作品やエヴァンゲリオン以降に見られるように主人公たちの属するコミュニティーが幸せであれば他がどうなっても良い、自分の属する共同体のみの自己実現や幸せのみを全てとする内向きな風潮が良しとされているような気がしてなりません。勿論自分の満足や幸福を追求することは悪くありません。しかし個人の幸福を追求し、個人の最大化が進んだ副作用として「人間」は孤立感を感じるようになり、その結果として違う考えの人間を否定し排斥する事で小さな「社会」を構築する為のシステムとしての宗教が誕生し、私達はハリネズミのように他人との接触しようとすると傷を負う事となってしまいました。

 これらの状態を見るに、私達は近代欧米の開発した個人主義という考え方を神を持たない戦後日本社会に強引にインストールして人と人の繋がりを切った事により、いっそう他人に対する関心が強くなってしまい、「自分がAというものを良いと思っているのだから相手も同じようにAを良いと思うに違いない」という前提条件を持つようになったかもしれません。この状態を打破する為には、全ての人間と解りあえるという前提を捨てた上でどのようにより多くの人が「幸福」になれるか考えて行動していくべきなのかもしれません。

そういう訳で今年もブログや小説を書くなりして社会に寄与していきたいと思っています。OCGの方もなるべく精力的に発信していきたいです。