廃虚

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OK… 遊戯王VRAINS 74話

 

 

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 このモアイ野郎ー!違うだろ!

 

 さて今回のVRAINSです。

 今回は

・アースとアクアの情報共有

・脚本の都合上一人前になったことになった       らしい葵

・その場の雰囲気でキャラが変わる鬼塚

などがありました。

 

イグニスの目的を財前晃に伝えた後,遊作は残りのイグニスであるアースとアクアにコンタクトを取るためにサーフィンをしていたところ,アースと鬼塚のデュエルを目撃することになります。

 デュエルの内容はいつもの並べてくっ付けて蘇生させる近代遊戯王という感じでしたが,最後に鬼塚はダイナレスラー専用融合を使いました。このカードで融合召喚したモンスターは一回破壊体勢が付与されるようです。

 また,OCG汎用カードである〈ダイナレスラー・パンクラトプス〉も登場しましたがss後即素材になってしまい,このカードの真髄の一つである破壊効果による相手への牽制が無かったのは残念でした。

 

 財前葵はどうやら一人前の人物として認められたようです。それを匂わせる伏線も描写も今までありませんでしたが,これからは成長した人物として視聴者側には認識してほしいようですね~。

 

 

 

 

 鬼塚はPlaymaker達イグニス持ちを倒すためにあらゆる手段を用い,文字通り変わり果てた姿となっていました。アップで写ると笑うからやめろ。個人的には自分より強いor上にいる人間に嫉妬するのも承認欲求を持つのも,それをバネにして行動していけるなら悪くないとは思いますが,彼の場合その為の方法論が微妙にずれているような気がしています…鬼塚は一貫して承認欲求乞食という面では一貫していますが。

 

次回も鬼塚とアースのデュエルは続きます。一体彼の身に何が起きたのでしょうか。

 

 

気功の達人 Thunderbolt Fantasy2 ③ 感想

遅れまして申し訳ありません。

 

今回は

・蠍と嘯が別の勢力であることが明言される

・邪剣七殺天凌の存在

・気功使いの行脚僧,諦空の登場

・殤達の前に姿を現す凛

 

等の出来事が特にありました。

 

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 気功使いの行脚僧である諦空は,人が生きる意味を重視する価値観を持っているようです。また,彼の言動から鑑みるに自分自身がその意味を見出だすことができず,彼は活動をしていると考えられます。一見魔剣目録を巡る話の大筋と関係が無さそうな彼がどのように介入するのか,同じく気功使いの殤と何か関係があるのか,今後考えておきたい所です。

 

 蠍が魔剣目録から回収した2本の魔剣である【喪月之夜】と【七殺天凌】。喪月之夜は人の精神を支配する魔剣であり,精神操作を解除するには

  1. 喪月之夜で心臓を刺す
  2. 気を失う
  3. 眠る

のどれかが作用される必要があります。長期戦や事前の準備には向いていませんが,短期的には厄介な剣だと言えるでしょう。

 

最後には凛が殤達の前に姿を現します。嘯と組んで殤を表向きには追い詰める行動していた彼の真意とは?

 また,個人的には浪のキャラクターが微妙に薄い所が気になります。公式サイトの説明によると強力な言霊を持つとされていますが,今後掘り下げられていくことを期待しています。

 キャラクターが各々好き勝手に動くドタバタロードムービーの行方は果たしてどうなるのでしょう…

 

This is a pen.遊戯王VRAINS 73話

 

 無がある。

 

さて今回の話は,ボーマンVSPlaymakerの続きです。どうやらボーマンはこれまでのPlaymakerのデュエルからデュエル=運であると定義して竜巻ガチャ(ストームアクセス)+サイコロと,何から何まで運任せの戦術をとったようです。確かにゲームに運は重要な要素ではあるけど,なんか方向性がずれているような…

 

 

 

 

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 対するPlaymakerも竜巻ガチャ2.0で新弾のカードである〈サイバース・クアンタム・ドラゴン〉を引き当て,強力なバウンス効果を使うことで勝負を決めようとしますが結局引き分けに終わりました。販促アニメなのだから番外戦術じゃなくてカードゲームの内容で魅せようとしてほしいと123123123回は()

  シンクロ召喚の際にレベルが見やすくなっていた所は良かったです。

 

最後には了見が草薙さんの所に現れ,セキュリティプログラムを渡して去っていきました。草薙さんが思っていたよりいつも通りだったのは草薙さんの弟がどういう状態に有るか分かって,彼の立場からすれば以前より状況が前に進んでいるからなのでしょう。了見はネット上ではAiに対してイキリ倒していましたが,本音としてはまだ闘い合いたいタイミングでは無いようです。

 

 今回個人的に最も気になったのは,ボーマンが運頼りの投機的戦術に終始していて,特に強くなった感じがしないのに登場人物の間では物凄い成長を遂げていた事になっていた点です。どうにも伝わりづらい…

 これまでボーマンはPlaymakerを相手にすることで自己学習をしてきましたが,その対象であるPlaymakerが肝心な場面でストームアクセスと名のいう運任せをしてきた結果,ボーマンもギャンブルに走るようになったと考えれば筋は通りますが…

 

次回はイグニスの一人であるアースと,出てくる度にキャラクターがブレる事に定評がある鬼塚さんのデュエルが始まるようですね。

いやあ…今度はどんな姿を見せてくれるのか楽しみです

 

 

 

Thunderbolt fantasy2 ② 魔剣目録ピックアップガチャ!!

西幽より殤不患(ショウフカン)の後を追ってきた捕吏、嘯狂狷(ショウキョウケン)の前に現れたのは、鬼鳥(キチョウ)と名乗る査察の役人だった。西幽より殤不患(ショウフカン)の後を追ってきた捕吏、嘯狂狷(ショウキョウケン)の前に現れたのは、鬼鳥(キチョウ)と名乗る査察の役人だった。西幽における殤が帝に仇なした大悪党だと喧伝する嘯に、鬼鳥は捜査の協力を申し出る。


そんな嘯狂狷と鬼鳥の暗躍を知る由もない殤不患は、奪われた「魔剣目録」の一部を確認するため町に向かい、目録の修復にあたる。だが一方で蠍瓔珞(カツエイラク)は奪った「魔剣目録」の断片から二振りの魔剣を回収し、打倒・殤不患の奸計を巡らせていた。

 サンダーボルトファンタジー②2話は,蠍の魔剣目録ピックアップガチャや鬼鳥を名乗る凛の行動が特に印象深かったように思われます。凛はここまでのシリーズでは「いつも何かを企んでいるのは間違いないのにどういう目的で,どのような方法を使ってくるのか全くわからない上に一見他者の利益になることが多い」とかいう胡散臭い事極まりない主人公なので本当に質が悪いキャラクターです。今作ではどのように話を掻き回していくのか,注目していきたいですね。

 

西幽で殤の相棒だった浪はどうやら「琵琶を弾くことで周囲の金属に対して波長を揺らすことができる」技を扱うことが出来るようです。これは気功によって木の棒を剣のように使うことができる殤と非常に相性が良いと考えられ,相手を丸腰にして降伏させることも可能です。この二人が相棒としてやっていけるのも道理でしょう。

 本作では大物新人歌手の西川貴教さんがOPとEDを兼任されていますが,EDの【Roll the dice】はサビの部分が恐らく作曲を担当している澤野弘之さんがキルラキルという作品で製作した【Before my body is dry】のアレンジです。しかしながら西川さんのアジア的な歌声のイメージにマッチしており,私としてはとても良い曲でした。

 

 

「キルラキル」オリジナルサウンドトラック

「キルラキル」オリジナルサウンドトラック

 

 

 

 

次回は魔剣目録ピックアップガチャで出てきたもう一振りの魔剣が登場してくるようです。今作では前作でいう蔑天骸のように明確な敵キャラクターが存在せず,何だかTRPG的なドタバタ展開になりそうな様相ですね…。

 

 

 

 

Thunderbolt Fantasy2 東離劍遊記 ① 布袋劇って?

 前回の放送から2年,去年の映画を経て第シリーズが始まりました。この作品は台湾で国民的人気のある人形演劇,布袋劇虚淵さんが台湾の霹靂社さんと合同で製作しよう,という流れで始まった作品です。

Youtubeに上がっている撮影原場の動画を見てみると,思っていたよりも人形もスタジオも大きくとても驚きました……

 

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第2弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第3弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第4弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第5弾 - YouTube

 

 第2シーズンは危険な魔剣・邪剣を封印した魔界目録を持ち出した前シリーズの主人公の一人である殤不患を追って,西幽から変な人達が押し掛けてくるという内容になるようです。アクションシーンの大胆さは健在で,専門用語を話していても話の文脈上理解しやすくなっており,やや勢い重視だったように思える前作よりも作品としてのクオリティがブラッシュアップされていたように感じられました。

 個人的にはセットにある砂の雰囲気がとても好きで,手触りの感触がとても良さそうに感じられます。

 

 

遊戯王VRAINS 72話 装備魔法のプロレス

 

 今回もデュエルまでの尺稼ぎ長かったですね… 作画がいい時だけ花京院みたいな体つきになるPlaymakerさん.

 

 今回はPlaymakerVSボーマンのデュエルが始まりました。1ターン目からエース級カードを互いに展開し,大量の効果を有する装備魔法でその一体を強化していくスタイルはゼアルそのものです.手札コスト1枚で星4以下のサイバースをサーチできる〈サイバネット・マイニング〉は少し魅力を感じますが,リンク3以上を出せなくなるのがネックです。恐らくハリファイバーからシンクロに繋げていくのが妥当というところでしょうか.

 

 個人的には

サイバース世界のサイバース族モンスターはイグニス達の行動方針についてどう思ってるの?ただのbot的な反応を繰り返す存在なの?

という事が前から気になる所です.仮に後者だとしたらカードが軽んじられている感じです,123123123回は言っていますが.

 

 次回はPlaymakerのスキルである竜巻ガチャことStorm accessが進化するようですが,盤外要素で盛り上げようとするのが一々感性がずれている感じです.見せ場そこじゃねえだろ.

 

あっ今週土曜日に新パック発売なんですね.

 

 

音の魔術師、澤野弘之による映像からの音楽の解放

医龍,魔王,まれといったドラマから進撃の巨人,七つの大罪ガンダムUCなどのアニメ作品を初めとして多くの人が名前を目にした事のある作品で劇伴曲を担当する作曲家,澤野弘之.

最近は多の作曲家と合同で制作することが多くなったとはいえ,ライブ活動も含めれば一時期に2つ以上のプロジェクトを進行させている時期が殆どであり,その多動多作ぶりはファンの一人として平伏せざるをえません.

 

氏の生み出す曲はクラシック,ロック,民族音楽など様々なジャンルの音楽の要素が各々に散りばめられており,それを加工する事で一つの「澤野弘之」というジャンルの音楽として成立させています.そしてその曲調はジェットコースターのように聴くものの脳を揺さぶるものから優しく,そして力強く包み込むものまで多様性に溢れています.そのような氏の作り出す曲は,どのような思想で作られ,何を目指しているのでしょうか.ここから先はそこについて考察していきたいと思います.

HIROYUKI SAWANO OFFICIAL WEBSITE/澤野弘之

 

 まず,澤野弘之氏は映像を作るスタッフやファンといったクライアントの要求に応える事を大前提とした上で自分が作っていて楽しいと思える音楽を作っていると自身のアーティストブックで語っています.これを言い換えるならば,楽しさや熱狂が独り善がりなものになったり市場からかけ離れたものにならない事を意識した上で一緒に関わる人々と同じ方向を向いていける,という事です.我々の情動を揺さぶる音楽は氏一人の能力で出来上がるものではなく,長年収録に携わっている室屋先生等の演奏家の方々,詞の持つ意味を映像作品から完全に乖離しきってしまわないように毎回ギリギリのバランスで調整してくるmpi氏やBenjamin氏,そして澤野氏の世界観を表現するボーカリストの方々がいて始めて成立する事を氏自身がよく理解しているからこそ,澤野氏は長年組んできた多くの人々とまさに以心伝心の状態で活動していけるのだと思います.

 

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 次に,澤野氏は小室哲哉氏やハンス・ジマーCHAGE&ASCAなどの音楽に影響を受けていると語っている.確かに氏の音楽は特に洋楽からの影響が最も多いが,ただ洋楽に追従するトレースではない.多くのジャンルの音楽の王道と呼ばれる要素を徹底的に咀嚼して投影する事で氏特有のオリジナリティやブランドを成立させているのです.この事は時に「洋楽擬きの音楽で時代遅れ」だと批判される事があります.しかし情報が飛び交い誰でも自分の創作活動を公表できるようになった現在の世界ではただの模倣に価値はありません.言い様によってはノイズや違和感とも言える要素を融合させる事で澤野弘之の音楽はその他大勢に埋没することなく,海外からも高い評価を受けているのです.

 

青の祓魔師 Plugless(初回生産限定盤)

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 ここまで澤野弘之氏の音楽が何故我々の心を惹き付けるのか考察してきました.最後に私は澤野弘之氏の目標は何処にあるのかを語っていきたいと思います.それはタイトルにも挙げた通り音楽を映像から解放する事に他ならないでしょうか.これはアルドノア・ゼロサウンド・トラックに付属されていたライナーノーツやアーティストブックで氏が断片的に語っていた事でもあります.この言葉の解像度を上げて考えるならば,今まで劇伴曲はマス向けの映像作品を引き立て,取り分け日本ではメロディやグルーヴ感は歌詞の黒子としての意味合いが強かったように思われます.(後者の思想は今も根強い)澤野弘之氏はアーティストブックで“サントラの曲は好きな映像を自由にイメージしながら聴くものでもあってよく,曲の世界観を限定したくない”と語っています.勿論現在もマス向けの映像作品の力は強いが,それと同時にスマートフォンが有れば自分の興味のある映像作品や音楽にアクセスする事は以前より容易になりました.つまり今や音楽は我々の生活の中に深く浸透しており,シチュエーションの多様化は既に始まっているのです.その中で,映像作品内の文脈上だけでなく,聞く人の想像性や創造性をも尊重し委ねる事のできる澤野氏の音楽は実に現代に即しているのです.ステレオタイプで一方的に映像として世界観を与えられる時代からグルーヴ感を土台に人々が音楽による感情の揺さぶりを共感しながら同時に各々が違った世界観や文脈を創造する事すらできる時代へと移行していく.澤野弘之氏の音楽はまさにそうした魔術性をも有しているのです.

 

 

12/6日には上海でのライブも決定し,現在は進撃の巨人やThunderbolt Fantasy 東離劍遊記,ガンダムNTの楽曲製作を担当している澤野弘之氏の今後の活動に注目していきたいです.