廃虚

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Thunderbolt fantasy2 ② 魔剣目録ピックアップガチャ!!

西幽より殤不患(ショウフカン)の後を追ってきた捕吏、嘯狂狷(ショウキョウケン)の前に現れたのは、鬼鳥(キチョウ)と名乗る査察の役人だった。西幽より殤不患(ショウフカン)の後を追ってきた捕吏、嘯狂狷(ショウキョウケン)の前に現れたのは、鬼鳥(キチョウ)と名乗る査察の役人だった。西幽における殤が帝に仇なした大悪党だと喧伝する嘯に、鬼鳥は捜査の協力を申し出る。


そんな嘯狂狷と鬼鳥の暗躍を知る由もない殤不患は、奪われた「魔剣目録」の一部を確認するため町に向かい、目録の修復にあたる。だが一方で蠍瓔珞(カツエイラク)は奪った「魔剣目録」の断片から二振りの魔剣を回収し、打倒・殤不患の奸計を巡らせていた。

 サンダーボルトファンタジー②2話は,蠍の魔剣目録ピックアップガチャや鬼鳥を名乗る凛の行動が特に印象深かったように思われます。凛はここまでのシリーズでは「いつも何かを企んでいるのは間違いないのにどういう目的で,どのような方法を使ってくるのか全くわからない上に一見他者の利益になることが多い」とかいう胡散臭い事極まりない主人公なので本当に質が悪いキャラクターです。今作ではどのように話を掻き回していくのか,注目していきたいですね。

 

西幽で殤の相棒だった浪はどうやら「琵琶を弾くことで周囲の金属に対して波長を揺らすことができる」技を扱うことが出来るようです。これは気功によって木の棒を剣のように使うことができる殤と非常に相性が良いと考えられ,相手を丸腰にして降伏させることも可能です。この二人が相棒としてやっていけるのも道理でしょう。

 本作では大物新人歌手の西川貴教さんがOPとEDを兼任されていますが,EDの【Roll the dice】はサビの部分が恐らく作曲を担当している澤野弘之さんがキルラキルという作品で製作した【Before my body is dry】のアレンジです。しかしながら西川さんのアジア的な歌声のイメージにマッチしており,私としてはとても良い曲でした。

 

 

「キルラキル」オリジナルサウンドトラック

「キルラキル」オリジナルサウンドトラック

 

 

 

 

次回は魔剣目録ピックアップガチャで出てきたもう一振りの魔剣が登場してくるようです。今作では前作でいう蔑天骸のように明確な敵キャラクターが存在せず,何だかTRPG的なドタバタ展開になりそうな様相ですね…。

 

 

 

 

Thunderbolt Fantasy2 東離劍遊記 ① 布袋劇って?

 前回の放送から2年,去年の映画を経て第シリーズが始まりました。この作品は台湾で国民的人気のある人形演劇,布袋劇虚淵さんが台湾の霹靂社さんと合同で製作しよう,という流れで始まった作品です。

Youtubeに上がっている撮影原場の動画を見てみると,思っていたよりも人形もスタジオも大きくとても驚きました……

 

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第2弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第3弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第4弾 - YouTube

Thunderbolt Fantasy 生死一劍 メイキング映像 第5弾 - YouTube

 

 第2シーズンは危険な魔剣・邪剣を封印した魔界目録を持ち出した前シリーズの主人公の一人である殤不患を追って,西幽から変な人達が押し掛けてくるという内容になるようです。アクションシーンの大胆さは健在で,専門用語を話していても話の文脈上理解しやすくなっており,やや勢い重視だったように思える前作よりも作品としてのクオリティがブラッシュアップされていたように感じられました。

 個人的にはセットにある砂の雰囲気がとても好きで,手触りの感触がとても良さそうに感じられます。

 

 

遊戯王VRAINS 72話 装備魔法のプロレス

 

 今回もデュエルまでの尺稼ぎ長かったですね… 作画がいい時だけ花京院みたいな体つきになるPlaymakerさん.

 

 今回はPlaymakerVSボーマンのデュエルが始まりました。1ターン目からエース級カードを互いに展開し,大量の効果を有する装備魔法でその一体を強化していくスタイルはゼアルそのものです.手札コスト1枚で星4以下のサイバースをサーチできる〈サイバネット・マイニング〉は少し魅力を感じますが,リンク3以上を出せなくなるのがネックです。恐らくハリファイバーからシンクロに繋げていくのが妥当というところでしょうか.

 

 個人的には

サイバース世界のサイバース族モンスターはイグニス達の行動方針についてどう思ってるの?ただのbot的な反応を繰り返す存在なの?

という事が前から気になる所です.仮に後者だとしたらカードが軽んじられている感じです,123123123回は言っていますが.

 

 次回はPlaymakerのスキルである竜巻ガチャことStorm accessが進化するようですが,盤外要素で盛り上げようとするのが一々感性がずれている感じです.見せ場そこじゃねえだろ.

 

あっ今週土曜日に新パック発売なんですね.

 

 

音の魔術師、澤野弘之による映像からの音楽の解放

医龍,魔王,まれといったドラマから進撃の巨人,七つの大罪ガンダムUCなどのアニメ作品を初めとして多くの人が名前を目にした事のある作品で劇伴曲を担当する作曲家,澤野弘之.

最近は多の作曲家と合同で制作することが多くなったとはいえ,ライブ活動も含めれば一時期に2つ以上のプロジェクトを進行させている時期が殆どであり,その多動多作ぶりはファンの一人として平伏せざるをえません.

 

氏の生み出す曲はクラシック,ロック,民族音楽など様々なジャンルの音楽の要素が各々に散りばめられており,それを加工する事で一つの「澤野弘之」というジャンルの音楽として成立させています.そしてその曲調はジェットコースターのように聴くものの脳を揺さぶるものから優しく,そして力強く包み込むものまで多様性に溢れています.そのような氏の作り出す曲は,どのような思想で作られ,何を目指しているのでしょうか.ここから先はそこについて考察していきたいと思います.

HIROYUKI SAWANO OFFICIAL WEBSITE/澤野弘之

 

 まず,澤野弘之氏は映像を作るスタッフやファンといったクライアントの要求に応える事を大前提とした上で自分が作っていて楽しいと思える音楽を作っていると自身のアーティストブックで語っています.これを言い換えるならば,楽しさや熱狂が独り善がりなものになったり市場からかけ離れたものにならない事を意識した上で一緒に関わる人々と同じ方向を向いていける,という事です.我々の情動を揺さぶる音楽は氏一人の能力で出来上がるものではなく,長年収録に携わっている室屋先生等の演奏家の方々,詞の持つ意味を映像作品から完全に乖離しきってしまわないように毎回ギリギリのバランスで調整してくるmpi氏やBenjamin氏,そして澤野氏の世界観を表現するボーカリストの方々がいて始めて成立する事を氏自身がよく理解しているからこそ,澤野氏は長年組んできた多くの人々とまさに以心伝心の状態で活動していけるのだと思います.

 

2V-ALK(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

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 次に,澤野氏は小室哲哉氏やハンス・ジマーCHAGE&ASCAなどの音楽に影響を受けていると語っている.確かに氏の音楽は特に洋楽からの影響が最も多いが,ただ洋楽に追従するトレースではない.多くのジャンルの音楽の王道と呼ばれる要素を徹底的に咀嚼して投影する事で氏特有のオリジナリティやブランドを成立させているのです.この事は時に「洋楽擬きの音楽で時代遅れ」だと批判される事があります.しかし情報が飛び交い誰でも自分の創作活動を公表できるようになった現在の世界ではただの模倣に価値はありません.言い様によってはノイズや違和感とも言える要素を融合させる事で澤野弘之の音楽はその他大勢に埋没することなく,海外からも高い評価を受けているのです.

 

青の祓魔師 Plugless(初回生産限定盤)

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 ここまで澤野弘之氏の音楽が何故我々の心を惹き付けるのか考察してきました.最後に私は澤野弘之氏の目標は何処にあるのかを語っていきたいと思います.それはタイトルにも挙げた通り音楽を映像から解放する事に他ならないでしょうか.これはアルドノア・ゼロサウンド・トラックに付属されていたライナーノーツやアーティストブックで氏が断片的に語っていた事でもあります.この言葉の解像度を上げて考えるならば,今まで劇伴曲はマス向けの映像作品を引き立て,取り分け日本ではメロディやグルーヴ感は歌詞の黒子としての意味合いが強かったように思われます.(後者の思想は今も根強い)澤野弘之氏はアーティストブックで“サントラの曲は好きな映像を自由にイメージしながら聴くものでもあってよく,曲の世界観を限定したくない”と語っています.勿論現在もマス向けの映像作品の力は強いが,それと同時にスマートフォンが有れば自分の興味のある映像作品や音楽にアクセスする事は以前より容易になりました.つまり今や音楽は我々の生活の中に深く浸透しており,シチュエーションの多様化は既に始まっているのです.その中で,映像作品内の文脈上だけでなく,聞く人の想像性や創造性をも尊重し委ねる事のできる澤野氏の音楽は実に現代に即しているのです.ステレオタイプで一方的に映像として世界観を与えられる時代からグルーヴ感を土台に人々が音楽による感情の揺さぶりを共感しながら同時に各々が違った世界観や文脈を創造する事すらできる時代へと移行していく.澤野弘之氏の音楽はまさにそうした魔術性をも有しているのです.

 

 

12/6日には上海でのライブも決定し,現在は進撃の巨人やThunderbolt Fantasy 東離劍遊記,ガンダムNTの楽曲製作を担当している澤野弘之氏の今後の活動に注目していきたいです.

 

 

 

 

 

 

遊戯王ARC-V 6巻 ハードサスペンス+ゼアリズム全開!

 

遊☆戯☆王ARC-V 6 (ジャンプコミックス)

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 はい、発売になりました。

 

1.付属カード

 今回の付録となった〈時戒神祖ヴルガーダ〉。このカードは星10のフリー素材シンクロモンスターで、破壊耐性とEXから出ている状態で、戦闘したダメージステップ終了時にエンドフェイズまで相手フィールドのモンスターを全除外できるという強力なトラブルシューティング効果を持っています。汎用星10シンクロは今まで牙王の他に一般的に採用メリットが少なかった為、一考の価値はあるでしょう。【時戒神】との噛み合わせは悪いです。

 私個人としてはカードの使用者とカードを完全に紐付けて固定化してしまう事は好ましく思っていないのですが、時戒神のシンクロモンスターという存在は、遊戯王5D'sでシンクロ召喚に絶望したZ-ONEの一面を現していた文脈を完全に無視していた事が非常に残念です。遊戯王ARC-Vで過去シリーズの扱いに憤っていた方々もこれには満足していた傾向があるようですがそこら辺の線引きの付け方は皆緩いんだな、という感じです。

 

2 召喚獣エースプロレス

 さて本編の内容に入ります。とうとう榊遊矢くんとEVEの最後のデュエルが始まります。1ターン目から並べてくっ付けてを繰返し上級モンスターを並べるEVEさん。完全にゼアリズム全開の召喚獣プロレスです。合掌。

 そんなプロレスを互いにわちゃわちゃやりつつ遊矢はユート達とEVEを追い詰めますが、〈G・O・D〉の特殊召喚により状況は変化します。このカードは現在の所攻撃、効果対象になったときにPカードをPゾーンに置きターンを強制終了させる効果、互いのターン開始時に攻撃力を1000上昇させる効果、1ターンに一度自分のPゾーンのカードの数だけカードを破壊する効果を持つPモンスターです。

 

 今回登場したG・O・Dのやり方はドーマ編以降何度も使われた手法で、他のキャラクター達に後腐れなく仲良くなってもらう為に全ての元凶に全ての責任を取ってもらうアレです。極端に言うと平和の殉教者とも言っていいかもしれません。吉田さんこういうの好きですよね。

 また、本作では個人的利益や欲求を世界より優先する事を否定していますが、現在放送している遊戯王VRAINSにおいてはほぼ全てのキャラクターが自分の利益(広義の意味では他人の為)?に動いているというのは真逆だと思いました。目的論だけを優先してしまうと満足も利他精神も自分勝手なものになりうるものですからね。

 

予告を見るに次の巻で完結するようです。ダークアンセリオンやスターヴヴェノミーのOCG化は何時になるんでしょうか?

 

 

遊戯王VRAINS 71話 感想 シンギュラリティの先にあるのはアストラル世界?

 

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)

2001年宇宙の旅 (字幕版)

 

おい、デュエルしろよ。

 

はい、今回もレポート提出させていただきます。

 

今回はイグニス間の開戦宣言を事務的に行ない、情報交換する回でした。

 ボーマンはライトニングが産み出した新種のAIであり、自分の能力に限界を持ったライトニングの代わりに霊長の頂点として産み出された存在のようです。世界を管理して一つにし、それを統一するために造り出されたという設定は遊戯王ZEXALのアストラル世界及びエリファスとよく似ているように感じられます。種として栄え、新たな後継種を産み出した人類の行き着く先はアストラル世界のように実体を持たない世界になる、ということなのでしょう。また、詳細は伏せますが恐らく彼の名前の元ネタとなる登場人物が出てくる映画[2001年宇宙の旅]からも発想を得たところが有るのでしょうか。

 最初の頃は物質世界を極めた5D'sを意識した作風なのかな?と思いましたが、話が進むにつれ精神世界を描いたZEXALの要素も加わり、両者のハイブリッド(コンパチ?)のように感じられます。

 

 

 次回からPlaymakerとボーマンのデュエルが始まります。恐らく新しいカードを使ってくると思われるので、そこに注目していきたいですね。

 

ビームで敵を攻撃してしまったらカードゲームやる意味あるのかな…?

 

 

遊戯王VRAINS70話 感想 決闘戦争神話勃発?

 今回もレポート提出していきます。

 

1.デュエル

 はい、シンクロンを使いましたね。唐突に融合やシンクロが出てきた理由はよく分からないです。恐らくはアークファイブ期に上手くいったので今回も前作までの召喚法を使っていこう、という方針だと思われるので設定に深い意味は無いのかも知れませんね。

 不満点はシンクロ召喚の演出の時にレベルの計算式が出ない辺りです。一応光の輪の数で判別できるのですが、今まで培われてきた「デュエルを伝えようと工夫された演出」を止めて案の定解りづらくなっているのはどういう了見なのでしょう。

 

〈ヴァレルロード・S・ドラゴン〉、装備したリンクモンスターのリンクマーカーの数だけ相手の効果を否認できる上に装備リンクの打点の半分が自身に加わる、という非常に強力な星8シンクロです。

これでフリー素材だというのは恐ろしい。これから先、ハリファイバーを経由して出される事は想像に難くない。

 

 それと、ウインディがマスターデュエル中にスキルを使って来ましたがこれからこの作品内でのデュエルがストームアクセス戦争神話になってしまう可能性が非常に高く、寒気がしてきます…。

 

2.ストーリー

 

 相変わらず発想が貧困云々の台詞を繰り返していましたね。個人的にはイグニスの思考は「クリエイティビティを持っているAI」なので、AIやコンピューターより(一握りの例外を除いて)コストパフォーマンスが下回る人間に代替した方が良いと考えるのは合理的なのだとは思います。

 

 

 

遊戯王 CSOC-JP067-R 《プライドの咆哮》 Rare

遊戯王 CSOC-JP067-R 《プライドの咆哮》 Rare