廃虚

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遊戯王ARC-V 6巻 ハードサスペンス+ゼアリズム全開!

 

遊☆戯☆王ARC-V 6 (ジャンプコミックス)

遊☆戯☆王ARC-V 6 (ジャンプコミックス)

 

 はい、発売になりました。

 

1.付属カード

 今回の付録となった〈時戒神祖ヴルガーダ〉。このカードは星10のフリー素材シンクロモンスターで、破壊耐性とEXから出ている状態で、戦闘したダメージステップ終了時にエンドフェイズまで相手フィールドのモンスターを全除外できるという強力なトラブルシューティング効果を持っています。汎用星10シンクロは今まで牙王の他に一般的に採用メリットが少なかった為、一考の価値はあるでしょう。【時戒神】との噛み合わせは悪いです。

 私個人としてはカードの使用者とカードを完全に紐付けて固定化してしまう事は好ましく思っていないのですが、時戒神のシンクロモンスターという存在は、遊戯王5D'sでシンクロ召喚に絶望したZ-ONEの一面を現していた文脈を完全に無視していた事が非常に残念です。遊戯王ARC-Vで過去シリーズの扱いに憤っていた方々もこれには満足していた傾向があるようですがそこら辺の線引きの付け方は皆緩いんだな、という感じです。

 

2 召喚獣エースプロレス

 さて本編の内容に入ります。とうとう榊遊矢くんとEVEの最後のデュエルが始まります。1ターン目から並べてくっ付けてを繰返し上級モンスターを並べるEVEさん。完全にゼアリズム全開の召喚獣プロレスです。合掌。

 そんなプロレスを互いにわちゃわちゃやりつつ遊矢はユート達とEVEを追い詰めますが、〈G・O・D〉の特殊召喚により状況は変化します。このカードは現在の所攻撃、効果対象になったときにPカードをPゾーンに置きターンを強制終了させる効果、互いのターン開始時に攻撃力を1000上昇させる効果、1ターンに一度自分のPゾーンのカードの数だけカードを破壊する効果を持つPモンスターです。

 

 今回登場したG・O・Dのやり方はドーマ編以降何度も使われた手法で、他のキャラクター達に後腐れなく仲良くなってもらう為に全ての元凶に全ての責任を取ってもらうアレです。極端に言うと平和の殉教者とも言っていいかもしれません。吉田さんこういうの好きですよね。

 また、本作では個人的利益や欲求を世界より優先する事を否定していますが、現在放送している遊戯王VRAINSにおいてはほぼ全てのキャラクターが自分の利益(広義の意味では他人の為)?に動いているというのは真逆だと思いました。目的論だけを優先してしまうと満足も利他精神も自分勝手なものになりうるものですからね。

 

予告を見るに次の巻で完結するようです。ダークアンセリオンやスターヴヴェノミーのOCG化は何時になるんでしょうか?