廃虚

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7割総集編だああああああああああ 遊戯王 VRAINS 83話 感想

こんなもの垂れ流して良いんですか!?

 

今回のVRAINS。

  1. 〈TGハルバード・キャノン/バスターのOCG化〉

  2. 総集編

  3. リボルバーとSoulburnerのデュエル

がありました。

 

 

ballangel.hatenadiary.jp

 

今回はリボルバーと遊作達が接触し,Soulburnerは自分の人生を狂わせた集団のリーダーになっている人物に対して怒りを抑えきれなくなり、その形で決闘をすることになりました。彼の置かれた立場を考えれば妥当な反応では有りますが、ズルズル引きずると一年目に行っていた復讐エピソードの焼き直しになりかねない事が気になる所です。久しぶりのデュエルという事で12月に発売した彼のストラクチャーデッキに登場した〈転生炎獣〉の新規カードを使う事が当然期待されますが,年越しを挟むのは商品の販促上かなり痛い。ARC-Vではアンティーク・ギアのストラクチャーデッキの販促を全うに行う事が一度有りましたが,本来の販促アニメならば当然出来ていてほしい。個人的には鬼塚と遊作の決闘を年末年始に回して,先に今回のSoulburnerとリボルバーのデュエルを先に行うべきであったと考えています。遊戯王アニメの製作陣ははやはり販促アニメとしての意識が欠けているのが残念に感じられました。

 

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俺のスキルには隠されていた効果が有ったのさ! 遊戯王VRAINS 82話 感想

具体的には?

 

さて今回のVRAINS。

 

あらすじ

  • PlaymakerVS鬼塚
  • 禁止カードファイアウォール登場
  • ご都合主義全開竜巻ガチャ2.0の更なる効果
  • 情緒不安定ババア

 

今回はPlaymakerと鬼塚の決闘の続きでした。PlaymakerはダイナTレッスルとフィールド魔法による強制攻撃に対抗するためセキュリティドラゴン,FWDを出してバウンスを試みますがいずれもバーリオニクスの効果とカウンターにより無効にされ、ファイアウォールドラゴンを破壊されます。その後鬼塚はクリスタルハートの効果を使い素材を揃え、ダイナTレッスルを再度リンク。勝負を決めようとしますが凌ぎます。

その後Playmakerはネオストームアクセスを使い無効にされますが、わざわざスキルを使った理由は鬼塚のアンチスキルのドロー効果にあり、トラップカードによるバーンで決めようとしますがこれも無効。

 

 

しかしネオストームアクセスの更なる効果があった!

この効果により再びガチャを回し〈ファイアウォール・Xドラゴン〉をエクシーズ召喚。ファイアウォールガーディアンの効果でTレッスルの攻撃力を0にしてまたしてもPlaymaker勝利に終わり、クリスタルハートの回収に成功しました。

 

感想

 相手にアンチスキルが有るにも関わらずネオストームアクセスを使ったのはバーンで決着をつけるため、というアプローチ自体は悪くないと思いました。ですが新たにスキルの効果を後付けしないと主人公を勝たせられないデュエルの展開になるのは情けないというのが正直な感想です。

X召喚の新たな演出にはデオキシリポ核酸が見えました。エクシーズ召喚にモンスターの魂を変換し、新たな姿(エクシーズモンスター)に変換させ、その魂はエクシーズモンスターの一部となるという設定が見えるを鑑みると、今作におけるエクシーズ召喚のアプローチはモンスターの生体情報を変換しエクシーズモンスターに出力し直すというものなのかも知れません。

 

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次回はリボルバーの召集。デュエルは無さそうです。

 

コンテンツに対する愛の形とは? 遊戯王を観たお気持ち

愛の本質とは?

 遊戯王というコンテンツはその起源が週刊少年ジャンプで連載されていた漫画であり、途中からその中で行われたゲームの一つとしてのカードゲームを売っていく路線に変更し、今日カードゲームとしてのコンテンツになったという異色の経歴を持っています。

 

 先日、「YP(遊戯王OCGをプレイする人の事と言われることが多い)はカードはやるけどグッズを買わないしアニメも馬鹿にする、遊戯王というコンテンツに対する愛が無い」というツイートを目にしたので、自分が感じたことをここに記していきたいと思います。

 

 

 

 1

まずYPはカードにしか興味が無い、という点について。私としてはそもそもアニメを観ていない,グッズを買わない=カードゲームをすることしか興味が無いというステレオタイプな型に当てはめ対立構造を作る事自体がナンセンスであり、望んでか望まないかは判断できませんが勝者と敗者、敵と味方という概念を作り出すことで「あいつは敵だから何をしてもいい」という感覚を作り出そうとしている様に思えてならないのです。これでは最初から闘争状態になり、妥協点を見つける前段階に至ることすら不可能です。私達が考えるべきは「どうすれば多くの人が楽しく快適になれるか」であり、敵を作り出して戦うことではないでしょう。

 確かにカードゲームをやっていると「何なんだこいつは…」と感じられるような、自分本意な、自分だけが楽しめれば良いと考えるような人間には沢山出合います。例えば他人のカードを勝手に奪おうとするような。そういった人々に対し拒否の態度を取ることは間違いではありません。腐ったミカンは他のミカンも腐らせるのですから。

 2

本題に戻りますが、OCGをプレイしている人が遊戯王というコンテンツに興味を持たないという事についてです。これについては、文頭に挙げたように遊戯王が辿ってきた足跡を辿るのが良いでしょう。

 先程述べたように、遊戯王というのは元々カードゲーム漫画ではありませんでした。原作を読んでいた世代の方々はその時の感性を大事にして、「高橋和希先生はカードゲーム作品を書こうとしていた訳では無い。カードの販促の為のデュエルよりもストーリーを大事にする姿勢が大事だ」と考えるのも無理はありません。

 しかし、遊戯王の漫画は10年以上前に完結しました。最終巻のあとがきにおいて高橋和希先生はこのように言っています。

ボクの中での『遊戯王』は一応の完結を迎えました。しかし、世界中で、ボクの作品やカードを手にしてくださる方がたくさんいます。ボクはその感謝の気持ちを込め、もう少しの間だけ、『遊戯王』ワールドを広げていきたいと思っています。

 つまり、高橋先生にとっての遊戯王は原作をもって完結しているのです。確かにその後もキャラクターデザインを作るなど、遊戯王に対して関わっています。ですが、ここまで遊戯王が続いたのは高橋先生の力によるものでは無く、間違いなく当時カードで遊んでいた人達の力、カードゲームとしてモノにしていこうとしていた人々の力によるものです。だからカードゲームその物大事にすべきだという路線は何も間違っていません。むしろ遊戯王アニメはそこに対する意識が著しく欠けていると言って良いレベルです。

 それに、カードゲームとしてのOCGが好きという感情と、娯楽作品として別のコンテンツが好きという感情は当然両立します。遊戯王は20年以上続いているのだからOCGをやっていても原作を知らないという人が出てくるのも当然です。そこを考えずに「遊戯王が好き=カードもグッズも全部買って当然」だという考えるのは思想の押し付けであり、個々人の事情を無視する傲慢な、尺字定規的な考え方だと思います。そこはハッキリと否定しておきたい。

 

 

 

ballangel.hatenadiary.jp

 

 

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結論

 私は一個人が一つのコンテンツを隅から隅まで愛するという気持ち自体は否定するつもりはありません。否定できる訳ではありません。しかし、自分がこう思っているのだから他人も同じように思うのは当然だという極めて自分本意な意識では軋轢が生まれるのも当然です。ゲームというのはコミュニケーションの一種なのだから、相手も自分も快適にやれるよう過度に相手に関心を持たない、誰とでもわかり会う能力が自分には有ると思わない事を前提にして皆が良い思いをできる環境作りをする意識がこの先私達が快適にやっていく為には必要でしょう。

 

 

Chapter2,精密機械

  

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  「つまり,僕が使った<ステルラ・フレーム>は有効なカードとしてデータベースに登録されているんですね」

 億劫そうに話す怜人。何せ彼はつい最近まで行われた決闘の後,WOTの研究所に案内されて事のあらましを説明されていたのだ。

 「うん,私としてもこのような事が起きるとは予想外だったんだけどね。本来ならばデジタルデータベース上に保存されたカードデータが3Dプリンタを通じて紙に出力されるんだが,白紙のカードに何の前触れもなくテキストが出力されるなんて…」

 向陽は釈然としない様子で首を傾ける。

「問題は,そのカードが召喚された時に微弱だが精霊が生まれた時と同じ波動が検出されたことなんだ。さらに研究してみれば精霊を生み出しているのが何なのか,あるいは黒幕がいるとするならばそいつもはっきりするかもしれない。」

 そう言うと天才は青い瞳をこちらに向け,さらに告げる。

「そういう訳で,これから先君の存在は私達にとって重要なんだ。君がどこまでやれるか,決闘(じっせん)の中で確かめたい。“俺”と決闘してもらいたいんだけど…良いかな?」

 OCGの存続の危機の中行動した立役者からの願ってもない挑戦状。怜人は一瞬の間を置いて応えた。

「少し休む時間をいただいてからで良いですか?」

 

Chapter2.精密機械

 外は既に暗黒の幕で覆われていたが,今2人鋼鉄の不夜城は淡い光を放ち,永久機関のように駆動していた。

約束通り2人の決闘が始まる。

 「影山社長,それじゃあ先攻は貴方に譲ります」

そう言われると、向陽は苦笑しながら

「向陽で良いよ,俺達の間には元々上下関係なんて無いし、ましてや今からやるのは純粋に互いの能力を競う儀式なんだから。そこに権力や世間様の常識とやらが介在する余地なんか,無い」

 と宣言した。この天才は仮初の安寧や表層の関係を許容しない。暗に先程出会ったばかりの少年に告げているのだ。

 

    潰せ,と。

 「それじゃあ俺から始めさせてもらおうか」

 (とは言ったものの先行か…なんで先行取っちゃったんだろうな…)

 向陽は自分の現在使用しているデッキの性質上,選考を取ることは不利になることを強くその身に深く刻んでいたそのため先方の好意を取って先行を取ったことをすでに後悔していたのである。

 しかし既に幕は切って落とされた,あとは進むしかない。

 「まずはヴェルズ・カストルを召喚」双子座の勇士は幻惑植物を呼び出し,2つの魂は泥酔したバクへと換装される。

 「よ,酔ってる…」困惑気味の怜人。それをよそに向陽は一枚伏せてターンを終了させた。

向陽 手札3

 あの酩酊したバクは外見とは裏腹に,場を辟易させて圧倒する実力を持っている。その好物とする魂は2つしか無いが,時間稼ぎとしては十二分。その上向陽の使うデッキは【スタンダード】やメタビートの血を引く【ヴェルズ】。

(あの動きだったら初手でオピオンを出してこちらを封殺することも出来たはず。なのにどうしてバクを?)

今バグースカは守備表示を取っている。

(今の僕の手札で対応できるカードは無い…)

 「モンスターをセット,ターンエンド。」

冷人 手札5

 「へえ,様子見かい?」何の気も無く聞いてみたが応答はない。(バクに対して放置プレイを決め込んだか…あちらも動けるハンドじゃないという事か)

 「俺のターン…一枚伏せてエンド」

向陽 手札3

「ドロー…エンド」冷人 手札6

互いに沈黙。

向陽 手札4冷人 手札6

 決闘は台風の目に突入し,一見秩序を得たように見える。しかし問題を先送りにした平和は得てしてたやすく覆るもの。

「俺のターン,ここでバグースカは自己凍結だ」

 向陽は雷神鳥を呼び出し,セットモンスターを攻撃。(バルブか…まあいい)「一枚伏せてエンド」向陽 手札3

 冷人はマンジュゴッドを召喚,太陽神の槍の名を持つ戦士を手札に加え破却することでトリシューラをさらに呼ぶ。タリスマンドラを見せデッキからペンシルベルを呼ぶ。

「おっと,トリシューラで除外されたらたまらない,サンダーバードには避難してもらうか」(おかしい,何故あの人はサンダーバードが優秀な退避効果を持つとは自分から丸腰になるような真似を…?まさかあの3枚の伏せカード)

「…さて,そろそろ満足してもらえたかな?残念ながらノアの箱舟はもう定員オーバーだ」

 

激 流 葬

 大洪水は魔術師団を一斉に押し流す。

(そうだ…僕はあの人がヴェルズデッキを使うと思った時,真っ先にオピオンが来ると考えていた。だから先行1ターン目でバグースカが出てきたとき,チャンスだと感じて先入観にとらわれるあまり向陽さんの伏せカードへの警戒が甘くなっていた…)

「ターンエンド…」冷人 手札6 虎の子である魔神儀による流通も大洪水で使い物にならなくなり,最早冷人に出来ることは無くなっていた。

「俺のターン,それじゃあマンドラゴを召喚,帰還したサンダーバードと共に換装する」2つの魂は無機物となる。

「さて,君はこのカードが出てくるのを恐れてたんだろ?」

伝説の龍の一柱,<ヴェルズ・オピオン>顕現。その権能により強力な星を持つ者達の出陣は封じられることとなる…!

ゲームおいて最も大切なことの一つは「ミスをしない」こと。スタンダードの流れを汲み,相手の出方に対し対応していくヴェルズの様なデッキならなおのことだ。

ダイレクトアタックによりライフポントは削られる。 冷人 LP5450

「オピオンの効果発動,オーバーレイユニットを取り除き汎発感染をサーチ・・・」

それは認められない。ここでそれを認めてしまったらオピオンを止める術はもはやない。その時点でこのゲームの流れはもう取り戻せないーーー!

ただでさえ既にミスをしてしまった直後。早馬のように焦る気持ちを抑え込み,慎重に動く。

 「幽鬼うさぎ>の効果をチェーン発動,オピオンを破壊します」

「おいおい,せっかく出したのにもう破壊かよ…」(侵食感染はエクシーズをリリースできないんだよなあ…)

  1枚セットしてターンは終了となった。 向陽 手札3

このドローに全てが懸かっている。ここで<あのカード>さえ弾くことができるならば主導権を握る事が出来る…!

「ドロー!」引き当てたのは銀の光を放つ一角獣。自分の道を歩き始めた魔術師を導く新たな星。 「僕は<ステルラ・フレーム>を召喚!効果により汎発感染は無効になる。さらに墓地のバルブを蘇生」 一角獣の持つ7つの星は鋭く光る一番星に導かれ,「PSYフレームロード・Ω」へと繋ぐ。

 向陽LP5200 手札3

ここで効果を使えば冷人は丸腰になる。

(どちらにせよリスクには変わりがない,か…)脈打つ鼓動が全身に警報を打ち鳴らし思考回路は鈍っていく。それを打ち払うように冷人は宣言する。

 「オメガの効果発動!」除外された手札はケルキオン。

(よし!ここで向陽さんが動けなければ勝てる…!)

「…へえ,ここでΩの効果を使うなんてやるじゃねえか」向陽はその時,本心から笑っていた。今までも柔和な態度を取っていたがそれとは雰囲気が違う,まるで生まれてすぐの,世界中にときめき続ける3歳児の様な表情に見えたのだ。その様子に不思議な感覚を覚えた。

「冷人,俺達は精霊たちを事前に感知するシステムを発見して普及させることでまた皆にデュエルを楽しんでほしいと思っていたんだ。

そして確かに世界中の人たちに真剣勝負のデュエルを楽しむ風潮は戻ってきたんだ。でも,”この街,この国だけは”そうはならなかった」向陽の表情は元に戻っていた。

「この街の人々は今も9年前の事件を忘れることができず,君の父親が言う通り”もう頑張らなくていい””他人を傷つけてまで自分の欲望を叶えようとするのは間違っている”そんな考えに皆は傾倒していって,俺たちが守ろうとしてきた,最高に面白いカードゲームは内輪で盛り上が為のツール,ただのお遊戯会の道具になり下がった。俺はそれが許せない。デュエルでは栄光も喜びも闘うことから逃げない,強い奴だけがすべてを得るべきだ」

そこに立っていたのは正確無比な精密機械では無い。獲物を捕らえ,絶体絶命の極致へと追い込んだ怒り狂う百獣の王。「…長話が過ぎたな,ここからは行動で示す」向陽のターン,彼が引き当てたのは「2枚目のケルキオン」。黄泉の国から剣士を呼び寄せ,剣士はサンダーバードを導く。ケルキオンとカストルは光の皇へと姿を変える。

「これで,詰みだ」

冷人LP0

「負けた…」落ち込む冷人に対し王は言った。

「君はあの時,ケルキオンを除外できない可能性に恐れながらもリスクを取ってΩの効果を使う道を選んだ。それはまさに本気で君は俺に勝とうとした証,俺はその判断に敬意を表したい人々のデュエルへの価値観を変えるためには君の様な人材が必要だ。」冷人はたじろぐ。

「俺たちの方に来て,一緒に革命を起こそう。その為にまずは精霊事件の解決に協力してほしい」 

 王からの依頼に,冷人は9年前のことに想いを馳せていた。

(あの時僕は何もできなかった,ただ救われるのを待つだけの屑だった。今度こそあの仮面の男のように前に出ることができる,闘うことができる人間になるんだ)

「…わかりました,今は事件を解決するだけで手一杯ですが,自分ができることは何なのか,何がしたいのかその中で見つけていきたいと思います。力不足になるかもしれませんが,こちらこそお願いします」

 2人の作り出す世界に圧倒され,最早第3者となっていた光海の入る余地はどこにも存在しなかった。

 

 

魔術師が王に導かれ新しい道を踏み出そうとしていたその頃,死神は一角獣に定め動き出そうとしていた…

  

 

 

 

 

 

女々しくて 遊戯王VRAINS 81話 感想

ファイアウォールドラゴン渾身の禁止いかがでしたでしょうか。

 

 

さて今回の遊戯王VRAINS

概要

 

  • 地のイグニス、アースのデータを移植された鬼塚
  • 急に仲間面し始める遊作先生
  • The近代人鬼塚

 

 今回のVRAINSはPlaymakerと鬼塚の決闘が始まった回でした。捕まったアースがソースコードコンパイルされた話は了見から聞いていたはずなのにまたしても罠に無策で突っ込んでいく遊作先生達。健盲症なのでしょうか。

 インプラントを脳に埋め込み変わり果てた鬼塚に対して、突然仲間として説得し始める遊作先生。今までは素直じゃなかったみたいですが、挑まれたカードゲームを拒否するカードアニメの主人公とは。

 

 決闘ではPlaymakerは〈リンクスレイヤー〉などの高攻撃力のモンスターを並べて一気に決めようとしますが、手札誘発に阻まれる。

そしてアクアからアースに渡されていたカードであるクリスタルハートを使いキングTレッスルを出したところで話は終わりました。

 

 今回はインプラントやイグニスを埋め込んで人間としての性能を越えたはずの鬼塚がPlaymaker個人への勝利に執着するという何とも近代人くさい、女々しい印象が残りました。彼には元々そういう面が一貫して描かれていましたが、人間辞職してまでその性質が残るのは皮肉でしょうか。その割に決闘の強さに具体的にどう影響するのかはよくわからないです。ケースメソッドとしては悪くないのかも知れません。

 

次回は決闘続き。何やらまたストームアクセス2.0を使うようです。ファイアウォールの代わりでしょうか。

 

 

 

 

 

実力主義の社会へ “GAFA 四騎士が創り変えた世界”感想

 

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

 

 私たちの生活のスピードはは今やスマートフォンやインターネットが無ければ成立しないものとなっており、今や誰もがGoogleという検索エンジンを使い、Amazonを利用して商品を購入しています。本作で挙げられた4つの企業(Google,Apple,Facebook,Amazon)はこれまで小売業、広告業、出版業などで覇権を握ってきた企業を制覇し、日本に住んでいる私ですらその影響を受けずにいられません。ここから先は、本作で纏められたGAFAの性質に関して整理していきたい。

 

コストを最小限に抑え、高く売る

これは主にAppleに当てはまる事です。人類は古くから絵画、車、服などの芸術品に神に関連する高い価値を認め、それを手に入れる為に莫大な資金を費やしてきました。これは冷静に考えれば合理的ではありませんが、「自分は他者より優れている、高い頭脳を持っている」と思われたいという欲望を大抵の人間は持っているのです。

この欲望をAppleは利用しているのです。確かにAppleの製品であるmac,ipad,iphoneは神々しい銀の光を放ち、優れた操作性を有しています。その美しさやブランド力に私たちの下半身は魅了され、例えその価格が他社製品の5倍以上だとしても喉から手が出るほど求めざるを得ないのです。

また、Apple製品に使われる部品は中国の鉱山や日本の工房から送られ、収益はタックスヘイブンであるアイルランドに送られています。こうして、Appleはコストや税金を抑えながら高い収益を得ているのです。

 

垂直統合

4騎士は消費者体験を全てコントロールしています。製品の調達、営業、販売、サポートを行う事で流通をコントロールすることに成功しているのです。

 

・AI

データアクセスと活用能力も重要です。1兆ドル企業は人間がインプットしたデータを学習し、アルゴリズム的に有しています。このデータは最適化により一人一人の需要を把握し、ユーザーは使えば使うほどそのプラットフォームに自分の個人情報や行動内容を提供し、その見返りとして便利な「より素晴らしい」サービスを享受することが出来るのです。最近は中国のHUAWAIの製品に余分なものが入っているというニュースが話題になりましたが、私達はそもそも私達に関する情報をオープンにしていることを忘れてはいけません。

 

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感想

 グローバリゼーションとデジタル技術の発達は4騎士の権力を強め、私たちの生活は彼らに強く寄与しています。彼らの成長はさらなる技術の発展を促進させ、これは「真に価値を産み出し、高い報酬を得る権利を持つ一握りの優秀な人間」と「平凡で生産性が低く、誰にでも出来ることしかできない為いなくても社会の利益は大して減らないゾンビ軍団」に別れる事になるでしょう。

 私達はゾンビ軍団になりたくなければ

・新しいテクノロジーに好奇心を持つ

・当事者意識を持って目の前の課題を解決する

・他者を追い越す競争に勝ち続ける

・ゾンビとの縁を切る

努力を一生、死ぬ気で行う必要が有る事を特に社会に出た後勉強しない、学習しない馬鹿の集まりである我が国の人間は肝に命じるべきです。

 

 

 

ノーベル経済学賞受賞者著作のFast and Slow 感想

 本作は人間は意思決定を行う際に直感的に認識を誤ることにより判断の誤りを犯してしまう認知的錯覚をテーマとして扱っています。つまり私達が時に客観的に見れば不合理と思えるような行動を取るのは、人間の認識に問題があり、決して貴方だけが浅慮だという事を意味しないのです。

3つの対立構造

 本書ではこの認知的錯覚についてさらに掘り下げていきますが、その軸として

  1. 〈システム1〉と〈システム2〉
  2. 〈エコン〉と〈ヒューマン〉
  3. 〈経験する自己〉と〈記憶する自己〉

を持ちつつ、具体的な事案を挙げながらヒューリスティックとバイアス、行動経済学プロスペクト理論などについて解説していきます。

 

 

 1.一つめのシステム1は自動的に働き、直感的判断と行動を導き、2桁の数字同士の暗算と言ったような複雑な思考を必要とする問題に対しては思考をスローダウンさせて熟慮していきます。しかしこの2つのシステムは相互に影響しておりシステム1によって起こるバイアスの辻褄を合わせるためにもっともらしいストーリーを創る事も十分にあるのです。

 

2.エコンとは、経済学の教科書で定義される「常に合理的な選択を行う経済主体」の事を言い、私たちのような意思の弱い人間とは別の存在として扱います。このことにより標準経済理論で説明できない楽観バイアスなどの事態について行動経済学について説明しようとしています。

 

3. 経験効用とは人が出来事に対して一瞬一瞬毎に感じる満足の事を言い、記憶効用は人が後からその出来事を思い出したときに感じる効用の事を言います。

 本書では人が将来の出来事について決定するときには記憶に基づいて価値を測定し決定を下すとして記憶が決定を支配するとしています。

 

 本著作では人間の意思決定は「90%の確率で〇〇を得る」「10%の確率で何も得られない」など細かい言葉のニュアンスで変わってくる事を数多の実例を挙げて解説しています。そしてその認知的錯覚を直していくのは望み薄だとしています。しかしこの傾向を少なからず自覚していく事で私達が何か決定を下す時に自らを第3者的観点から眺め、合理的判断を下せるように努力していく事が可能になると思います。私達は自分達の種としての性質に向き合う必要が有るのです。

 

ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る

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